30代の恋の鉄則「相手は家電じゃない、人間です」【30代からの恋のかさねかた、愛のはぐくみかた】
20代とは違う30代の恋。結婚するか否かの分岐ともなる年代であることから、未婚の30代にとって恋に迷いはつきものです。この連載では、婚活のプロフェッショナルから聞いた、恋愛・結婚についてのヒントをお伝え。恋する気持ちに寄り添い、ポジティブな気持ちで毎日を過ごすコツをお届けしていきます。
今回は、あなたが「相手に求める条件」を減らすためのお話です。
「相手に求める条件を減らして出会いを増やす」こと。30代からの恋愛は、何よりこれが大切になります。
当たり前のことですが、相手に求める条件が少なければ少ないほど、出会いの可能性は広がります。不必要な条件をはずして、できるだけたくさんの人に会ってみることで、思いがけない相手とめぐり合うことも少なくありません。
目次
あなたは家電を買いにいくわけじゃない
家電がほしいときには条件を並べますよね? 最上位機種がよいとか、省スペースで燃費のいいものがいいとか、必要な条件をリストアップして、並んだ品物を吟味して、自分に合うものを探します。
でもそれはあくまでモノであるから、いつか求めているものが見つかるんです。
モノをすごく吟味して選ぶ人が、人も同じように選んでしまう。それが、30代の恋愛の落とし穴です。
言うまでもなく、相手は人間。自分とは違う何十年を生きてきたわけです。あなたの理想通りに行くはずがないし、食い違いがあって当然ですよね。その食い違いを楽しめるかどうかということが、カギになります。連載1回目でご紹介したように、自分のリミット(限界、範囲)をはずすことがカギなのです。
あなたは相手を「評価」しに行くのではありません
家電やレストランであれば、実際に触れたり味わったりした後、あなたが評価を下すこともあると思います。でもそれを、人に対してもしてしまう人が多いのです。
縁あって自分と会ってくれる人、また会いたいと思ってくれた人、そんな相手をどれだけ尊重して考えられるか・・・。
あなたは相手に「評価」を下しに行くのでも、「選び」にいくのでもなく、「会い」にいくのです。
会わないことには何も始まらない
こんな実話があります。
「ある女性が、紹介された男性と初デートしました。第一印象はパッとしない感じ。顔も好みのタイプじゃないし、ファッションも冴えない。おじぎも会話もぎこちなくて、自分が会話をリードしていかなくてはいけない、ああ、面倒臭いなって思うわけです。
でも、ため息をつきながら歩いていると、ふと、相手が自分の歩調に合わせてくれていることに気づく。そしてカフェでトイレに立って戻ったとき、飲み物がきていたけれど、飲ずに待っていてくれたことに気づく。
そうはいっても、カフェで過ごしても寡黙で会話は下手。なのになぜか居心地はいい。そんな風に、会うたびにその人のよさがじわじわ伝わってくる。今までの人と何か違うなあという感覚になる」
それは、会ってみないとわからないわけです。そして、会っても、相手を第一印象で評価して、相手のよさに気づこうとしなければわからないわけです。
まとめ
誰しも、理想や譲れないポイントはあると思います。それでもこだわりをミニマムに抑えること。そしてまずは会ってみること。そしてせっかく会うのだから、できるだけいい出会いにしたいものですよね。
その鉄則を守っていれば、30代の恋も決して難しいものではないはずですよ。
吉田カンナさん(婚活支援サービス パートナーエージェント/コンシェルジュ)
ときには友人や家族にも言えない悩みを話されることもあるというコンシェルジュ。数多くのカップルの心に寄り添ってきた吉田さんならではのアドバイスが持ち味。
Photo by shutterstock